一人一党党

一人一人の、一人一人による、一人一人のための政治制度を!

政治団体「支持政党なし」の狙いは無党派層ではない

中小企業だ。

こんな名前あり?『支持政党なし』の党首がかなり真っ当だった - しらべぇ | 気になるアレを大調査ニュース!
http://sirabee.com/2016/06/17/134750/
佐野氏「
私たちの提案は、政策ではなく「ネット投票を利用した直接民主主義」というシステム。

と党首自ら宣う通り、この党の肝はネット投票システムにある。
そして、ネット投票システムの鬼門は、「一人一票」の原則を破る多重投票だ。
「一アカウント一票」までなら、コンピュータシステム内の問題であり、実現は簡単だ。
しかし「一人一アカウント」からは、そうはいかない。

例えば、多くのサイトでは個人情報とアカウントを紐付けることで、一人の人間がアカウントを複数持つことを防ごうとしている。
複数のアカウントが同じ個人情報と紐付けられているなら、それは同一の人間による多重アカウントというわけだ。
なら、嘘の個人情報でアカウントを取得すればいい。
嘘の個人情報を入力されたかどうか判断するのは、戸籍にアクセスするとか、免許証と保険証を確認するとか、法的事務の問題だ。
個人情報保護が激しい近年の世の中、この方法での党員登録は、佐野氏にとっても党員にとっても経済的に安くはない。
免許証のスキャン画像がフォトショップで加工されてないか、いちいち確認するのは現実的ではない。

我が党の運営している予測市場
予言者への掲示
http://www7.tok2.com/home/aaaaaaaaaaa/index.html
では、これとは異なる方法で多重アカウント対策をしている。
当サイトの特徴(予言者への掲示板)
http://www7.tok2.com/home/aaaaaaaaaaa/character.html
で詳しく述べた。
しかし、佐野氏がこの方法(「共有地の悲劇」)を採る気がないのは明らかだ。
この方法は登録者を集めるのに時間がかかるのに、2014年で旗揚げしてから未だに、佐野氏は党員登録を始めていないからだ。

身分証明書も「共有地の悲劇」も使わない「一人一アカウント」の方法は他にもあるかもしれないが、私はしらない。
もし他に方法がないなら、佐野氏は「一人一アカウント」を目指していない事になる。
すなわち、「支持政党なし」の党員アカウント数は、党への献金に比例して発行される。
「一円一アカウント」ということだ(さすがに、一円単位はないだろうが…)。

こんな金権党に、大抵の無党派は閉口するだろう。
大金持ちじゃないから、経団連など大企業御用達の自民党に投票しないのだから。
裏を返せば、経団連に入れない程度の半端な中小金持ちな層にとっては、大企業のいない金権党は理想的だ。
そういえば、党首佐野氏は中小企業の社長でもある。

おそらく、他の既存政党と同様に「支持政党なし」も無党派層の取り込みに失敗するだろう。
だが「支持政党なし」は伸びる。
それまで自民党の票田だった中小企業・個人事業主を切り崩すのだ。