一人一党党

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イスラム国の日本人身代金請求事件の予測市場を立てた


正直言って、この問題について「自己責任だから政府から金を一円も出さないべき」「…だから助けるべき」とかの「…べき」論については、結論が分かっていて「とても収集がつかない」なので、読む気にならない。
一つ言えるのは、現在の日本政府はアメリカと歩調を合わせる可能性が高いと言うことだけだ。
つまり、2億ドルの金は用意してあるだろうけど、身代金テロに屈しないから1ドルも払えない。
当然、首チョンパされるテロにも屈しないだろう。

だだし、「テロに屈しない」というポーズさえ出来ればいいのであるから、裏でイスラム国から俳優を派遣してもらうのに2億ドル使い、表向き
自衛隊空挺部隊が人質のいるアジトを急襲! 犯人側の被害? 作戦目標以外に払う力量も注意も興味もないね。」
の活劇を興行する可能性も捨て切れない。
2億ドルは吹っ掛けすぎなのは、イスラム国側も承知しているはず。
広報部の重要性を認識して、「イスラム国Tシャツ」とかをネット通販までしている彼等なら、台本擦り合わせに応じる力もあるだろう。

イスラム国に話を一切通さずに救出する可能性もないわけではない。
自衛隊空挺部隊とか、名前を言う必要の無い超大国の特殊部隊に、人質のいるアジトを急襲して貰えば良い。
ただし、件の某超大国が何もできないまま、アメリカ人が何人か首チョンパされている事を考慮すべきだ。

つまり、この件については絶望的な観測しか私は出来ない。

2015年1月22日23時7分 追記

最悪の事態が確定しつつある。
日本政府は、イギリス・オーストラリアなどイスラム国と敵対している国々との情報共有のみで留まっている様だ。

身代金23日が「期限」政府解放へ働き掛け - 政治ニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20150122-1425054.html

政府は22日、過激派「イスラム国」とみられるグループが人質にした後藤健二さん(47)と湯川遥菜さん(42)を殺害するとして身代金2億ドル(約235億円)を要求した事件で、2人の解放に向けて国際社会への働き掛けを強めた。
(略)
安倍晋三首相は英国のキャメロン、オーストラリアのアボット両首相とそれぞれ電話会談し、情報面などの協力を要請。
アボット氏との会談で「日本はテロに屈することなく、国際社会によるテロとの戦いに貢献していく。早期解放へ協力いただきたい。」と強調。
中東訪問の際に発表したイスラム国対策への2億ドル支援は「難民支援をはじめ非軍事の分野での貢献だ」と説明した。
アボット氏は「できる限り協力したい」と応じた。

「テロリストとは交渉しない」を標榜する国際社会は、イスラム国との交渉パイプを持っていない。
彼等に出来ることは武力行使だけだ。
オレンジ服を着せられた人質のケースでの、武力行使による最初の救出成功例になるのか?
イスラム国との交渉パイプを持つイスラム研究者たちとは、22日時点で連携できていない。
「交渉できるなら、自分が」接触経験ある元教授 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150122-OYT1T50112.html

イスラム国と接触した経験があるイスラム研究者らが22日、東京都内で記者会見し、日本人2人の解放へ向けた交渉に協力したいとの意向を示した。

イスラム研究者の中田考・元大学教授(54)は「イスラム国に知人がおり、司令官ともコンタクトは取れる。交渉できるのなら、自分が行きたい」と述べた。
昨年9月、中田元教授に同行してイスラム国の支配地域を取材したというフリージャーナリストの常岡浩介さん(45)も「(2人の)命を助けるためならどんな協力もする」と語った。
ただ、いずれも政府から「直接の要請はない」という。


2015年1月25日14時26分 追記

イスラム国の直接の要求内容・相手が、日本への2億ドルから、ヨルダン(だったかな?)への捕虜解放に変わった。
アメリカとの関係で日本は動きがとれないので、要求相手の変更は日本の自由度を上げる事になる。
ヨルダンへの日本からの援助を増やすとか…。
ただし、ヨルダンもアメリカとの結びつきが強いので、ヨルダンを動かすのは安く無い。