一人一党党

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社民「パパは帰ってこなかった」ポスターに対する風刺がズレている

社民ポスター「パパは帰ってこなかった」 集団的自衛権朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASG7J5KFBG7JUTFK00V.html
の反響を検索しまくった。
どうせ反対ばかりの意見が多いだろうと予想していたが、調べてみるとどうも変だ。
「不倫で、パパは帰ってこなかった」のような完全な巫山戯から、
「拉致で、パパは…」のような製作者サイドの信用性を攻めるものばかりだ。
イメージ 1

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画像素材は以下のサイトから頂戴しました。
【画像】社民党が新ポスター「パパは帰ってこなかった こんな未来は悲しい」を発表 集団的自衛権の行使容認への反対を訴え|保守速報
http://hosyusokuhou.jp/archives/39177755.html
記事/世界の雑記帳:兵士の「妊娠禁止令」、イラク駐留米軍トップが解除へ - 小父さんから
http://blog.goo.ne.jp/goo221947/e/c9615ffa34b6ec6ab156c5933a5c18cd
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なぜ、この様な真正面から攻める風刺ポスターが作製されないのか?
別の風刺ポスター
社民党の例のポスターを、キャッチコピー「あの日から、パパは帰ってこなかった」を基準にして、“政治的に正しく”修正してみた_... on Twitpic
http://twitpic.com/e9qizm
「不十分な装備で出発したあの日から、パパは…」
の注釈に手がかりがあると私は見る。
「十分な予算と装備がなければ、戦場での死亡率が急上昇します。」
裏を返せば、
「十分な予算と装備を以ってしても、戦場での死亡率はそれなりに覚悟して下さい。」
(あるいは、死亡率を十分小さくできるほど装備を充実させるまで、集団的自衛権を行使しないつもりか?)
十分な装備で出発しても、あの日から帰ってこないパパの出現は、少数かもしれないが避けられない。
ちょっと戦略シミュレーションゲームを考えるだけで分かるはずだ。
戦死者0人のパーフェクトゲームが、遊戯ですら絶望的だ。
あるいは逆に、戦死者0人を達成できる戦略シミュレーションゲームがあるとしたら、ゲーム製作者の頭の中がお花畑だからだ。

卑怯だが、子持ちの戦死者が一人でも出れば、例のポスターの場面は実現される。
逆に言えば、自分達が主張するより戦死者が少なく済むという社民党の本音も、ポスターからは滲み出ている。
つまり、死亡率の多寡は、例のポスターの問題ではない。
戦死者がでた場合のリスクヘッジ・保障が問題なのだ。
「その少数かもしれないが戦死者を待つ子供へのアフターケアを、我々は用意しているのか?」
「少数だから、彼らへは対処しないのか? いや、少数なのに、対処できないのか?」
これが社民党ポスターの投げかけている問いなのだ。

私のでっち上げた上記の風刺ポスターはこの問いに対する解答例の一つだ。
出兵した自衛隊員が誰も帰還出来ないケースについても、対処できる。
他には「靖国に参る」「尖閣諸島で孫誕生」を考えてみたが、どちらも個別的自衛権と混同される恐れがあるので、私はボツにした。

何れにしろ、某巨大掲示板にちゃんねるやその他メジャーな保守系掲示板は、リスクヘッジの問いに正面から答えていない。
彼らはひたすら死亡率低下のみを議論し、死亡時の保険についてはタブー扱い。
この状況を敵国中国はどうみているか、察しがつく。

賭博黙示録カイジ「絶望の城」より
利根川「偽りの奮起・・・目を背けているだけだ・・・真実から・・・!」